インクルーシブ教育と多職種連携と信念対立

本日はある実験的なワークショップを開催しました。


「学校における多職種連携ワークショップ」。

前提として、わたしがインクルーシブ教育を実現するために…そしてより良い教育を目指し続けるために必要と思っていることは、

1. 子どもたちにかかわる教員や職員など大人自身が多様な価値観や信念の違いを認める文化醸成やそのためのシステム構築

2. 特別支援教育のみの議論からの脱却(=多様な実践や学問、理論的枠組みの共存と対話)

3. カリスマ性からの脱却=「良い実践」の方法論ではなく本質を語るための共通言語を作る(学問を道具として活用)

最近これらへのアプローチが鍵になると感じています。

今日のワークショップはこれら全てにアプローチできるワークショップでした。

私が今回ワークショップを開催することにしたきっかけとなった問いは、
「なぜみんな子どもたちのために教育に関わっているはずなのに、そこで対立がおこるのかしら?」ということ。
それは現場レベルでも研究レベルでも起こっている。

そこで、それぞれの場にいる「カリスマ」がそんな対立を無意識的になんとなく解決している。
でもそれは職人技で、結局持続可能ではない。でもそこにはなんらかの法則があるのではないのかな?

そんな時に出会ったのが今日のテーマである構造構成主義における信念対立解明アプローチ。
名前だけみるとややこしいのだけど、多様な職種、価値観、信念があることを前提とし、それらを解明することで建設的な(実現可能な)連携や問題解決に取り組むための枠組み。「あの人が悪い」や「システムが悪い」といった思考停止から脱却するための枠組み。

上手な「カリスマ」はなんとなーくすでにこのアプローチをやっている。ただ、なんでそれがうまくいくのか、それを説明するための枠組み(ロジック)がない。
そんな良い実践や良い連携を言語化するためのロジック。

本来はどんな学問も、系統立てて理論化することで、持続可能な仕組みをつくったり、問題解決へアプローチしたり、良い実践を説明するための「道具」となる。

道具をもっていればもっているほど武器となる。

今日は、私自身が新たな「武器」を獲得するため、最強な参加者のみなさんがそれぞれの「カリスマ性」を言語化するヒントを提供するため、そしてそれをご自身のフィールドでご活用いただけるといいなあ、といった思いを込めて、ワークショップを開催しました。

あえてクローズドにし、最強に個性的でイノベーティブな多様な職種の方々に声をかけさせていただいたところ、期待以上の化学反応がおきた。

おそらく参加者のみなさんは今日あったことをそれぞれリフレクションし、またどんどん進化していくんだろう!といった実感、もはや確信をもった。

そして改めて自分の専門と異なる学問を専門とされている方々と互いに生かし合う大切さとそれがもつ力を実感。

あたしの衝動性に付き合ってくれた参加者のみなさま、本当にありがとうございました!



これはスタート。ここからまたはじまる!

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