子どもとの関わりと大人との関わりを一貫させる

3日間新潟にて特殊教育学会でした!
最終日の今日は自主シンポにて発表する機会をいただきました。

岐阜大学の平澤先生と学芸大学の小笠原先生が10年にわたって企画をしてこられたPBS(Positive Behavior Support)のシンポジウム。

Positive Behavior Support は
「人」を中心に考える支援のスタイル。
問題行動を減らすことよりも、本人のQOL向上を目的とし、問題行動をそもそも起こさなくてもすむ環境づくりやかかわりをする。

「問題行動」しか楽しいと思えなかったり、それしか伝える方法がない人に対して、その人の「好き」の幅を広げる働きかけや、没頭できる活動を探すと、気付いたらそれまで問題と思っていた行動がいつのまにか減ってくる。そんな光景を実践の場で何回も目にしてきた。

りたりこではPBSの考え方やフレームワークをたくさん活用しています。
今日は「民間企業におけるPBSの実践報告と可能性」というテーマで発表しました。

今回の発表で一番伝えたかったことは「一貫性」。
結局子どもたちや利用者さんに「PBSが良い」といくら伝えても、自分たちがそういうアプローチをされていなかったら、本気で良いとは思えない。
だから、大人に対しても「できる」に着目し、「できる」工夫をしていく。その人の「好き」を大切にする。保護者や支援者、学校の先生に対しても同じ。
そのための仕組みづくりについて紹介。

最後の指定討論では、「ここにいる人たちが自分たちだけでPBSを広めようとしても絶対広まらない」とコメントをしました。
多様な人を巻き込んでその人たちと共に考えていかないと難しい。
そういった点では、LITALICOには本当にいろんなプロがいるところが強み。
経営のプロ、マーケティングのプロ、インターネットのプロ、エンジニアリングのプロ、デザインのプロ、コンサルティングのプロ、マネジメントのプロ、採用・育成のプロなど、、、

多様な人と理念を共有し、戦略をたて、役割分担をし、必要なエビデンスを明らかにし、実行していけると良いなあ、と改めて思いました。

あと、こういうシンポを特殊教育学会ではなく、生徒指導などの学会でやりたいなあ。
とりわけ学校教育の中では、「特別支援教育」の枠組みで話してても絶対に広まらないから。

学会でお世話になった方々、ありがとうございました^ ^
LITALICO見学したい!といってくださった方々、私から連絡こなかったら、催促の連絡ください!

最近研究者としての自分と実践家としての自分のバランスが良い感じで本当に楽しい。

明日からは北欧行ってきます!
通訳しながらなのでどれだけつぶやけるかわからないけど、ツイッター
@akinaln でなるべくつぶやくので、興味ある方はぜひ。

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